2025/8/9 今求められる旧家の活用を考えるシンポジウム(名古屋/有松)
暑い中、会場は満員で遠方からの参加者の方も多く
歴史ある有松の町並みと竹田家の茶室での呈茶も楽しんでいただき
竹田家の今後の活用補法についての意見交換のミニシンポジウムを開催いたしました
【意見交換ポイント】
有松地区では古民家の再生や空き家活用が進められているが、単なる技術的な保存ではなく、魂を残す活用が求められている。
竹田家は、有松における「おもてなし」の場として機能し、町のシンボル的存在であった。
有松では、伝統産業の絞り体験が観光の目玉となっているが、より本物志向の体験が求められている。
まちづくりは単体ではなく、面で取り組むことで、地域のエネルギーが集まり、意外な発展が期待できる。
住民の民意を市に届ける方法が重要であると指摘された。
日本遺産の認定取り消しに関連する課題があり、町の将来に不透明感がある。
世代交代や周辺環境の変化に伴い、町並みや伝統文化の継承方法について明確な方向性が示されていない。
有松地区の建物活用方法について、具体的な方針や実施計画が未定である。
経済的な基盤が脆弱であり、伝統技術や地域コミュニティの維持に課題が残っている。
古民家再生や空き家活用において、景観維持と現代的な利回り確保の両立が難しい点が指摘された。
【今後の課題】
今後の有松地区の建物活用について、具体的な方法を議論し、早急に実行に移すこと。
有松絞りなど地域産業の新たなステージへの展開を検討すること。
ミュージアム構想について、具体的な話を伺う
2025年8月9日(土) 12:30~16:00 会 場/竹田家住宅 書院+茶室「栽松庵」
【パネリスト】
後藤 治氏 伝統を未来につなげる会 会長、工学院大学総合研究所教授/
三井所 清典氏 伝統を未来につなげる会 理事、 (公社)日本建築士会連合会 名誉会長、(株)アルセッド建築研究所所長
加藤昌之氏 NPO法人なごや歴史まちづくりの会 理事長、(株)加藤設計・
中村俶子氏 絞商7代目 竹田嘉兵衛 長女、(株)竹田嘉兵衛商店 代表取締役 、 特定非営利活動法人 コンソーシアム有松理事長
【モデレーター】 大江 忍 氏 伝統を未来につなげる会 専務理事、 (一社)職人がつくる木の家ネット代表、(有)
【司 会】 山口ゆずみ氏 NPO法人コンソーシアム有松事務局長