登録までの経緯について

当会は、2015年に「伝統木造技術文化遺産準備会」を
故・中村昌生氏(京都工芸繊維大学名誉教授、福井工業大学名誉教授)を会長に
2015年3月28日にキックオフフォーラムを京都にて開催し、発足しました。

その後、無形文化遺産に登録するために、署名運動や各地での隈研吾氏の講演会をはじめとし
日本各地のイベント会場などでも広報活動をしてまいりました。
NHKなどのメディアにも番組としてとりあげていただき、1000人の応援する方々が一同に集まる
フォーラムも開催いたしました。

本年12月にユネスコ無形文化遺産に登録されることが勧告されたことは
ひとえに皆様のご協力とご支援の賜物でございます。
心より感謝申し上げます。

一緒に喜んで酒杯をあげることが中村前会長とできないことが心残りではあります
中村昌生の「庭屋一如」の思想を忘れることなく、今回の登録された分野だけでは
日本建築は成り立ちませんので、多くのその他の技術や材料、道具を守りながら
次世代につなげる会として、今後も日本の伝統建築技術を啓発していく所存です。
                         専務理事兼事務局 大江 忍