普請文化フォーラム2018 ビデオレポート

2018年4月28日(土)に、主催:伝統を未来につなげる会、共催:公益社団法人ソーシャルサイエンスラボにより、開催された「普請文化フォーラム2018」。そのビデオレポートをお届けします。

1.挨拶

まず最初に、当会の中村昌生会長から音声メッセージをお送りした後に、会場となった明治大学の土屋恵一郎学長に挨拶をしていただきました。その後、当会の事務局長である大江忍より、この運動の意義を解説するスピーチを行いました。

2.基調講演「和風建築の伝統的な価値を巡って」

内田 祥哉 (東京大学名誉教授・建築家)

建築構法がご専門で、建築のシステム化の研究を通してプレファブ住宅の発展に寄与した方ですが、近年「日本の伝統建築の構法 柔軟性と寿命」なども著し、日本建築の構法やモジュールを高く評価されています。

3. 基調講演「加藤清正の名城熊本城の大普請」

千田 嘉博 (奈良大学教授・城郭考古学者)

先生は、特別史跡熊本城跡保存活用委員会の委員をつとめられており、この名城の復興再生に関わる立場からお話しくださいました。

4. パネルディスカッション「伝統建築技術の継承・活用で切り拓く日本の未来」

後藤 治 (工学院大学理事長)
島崎 英雄 (専門学校 職藝学院 オーバーマイスター)
進士 五十八 (福井県立大学学長・元日本造園学会会長)
小林 正美 (明治大学副学長 建築家)
飯田 泰之 (明治大学政治経済学部准教授)

休憩をはさみ、後半では文化庁で長く文化財調査官をされた後、工学院大学理事長に就任された後藤治先生の座長で パネルディスカッション「伝統建築技術の継承・活用で切り拓く日本の未来」が行われました。

5. 職人宣言

イベントの最後を飾るのは「職人宣言」。伝統建築を担う、現場の職人たちが半纏や作業着で舞台へとあがりました。その数ざっと100人。その中から20人がマイクを手にし、職人がつくる木の家の文化が未来へもつながっていくように、との想いを宣言していきました。