後藤 治
「伝統建築工匠の技」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されることになりました。
この登録のための支援活動を続けてきた「伝統を未来につなげる会」の会長として、うれしく思うと同時に、皆様のご協力に対して感謝申し上げます。
また、本登録を天国におられる中村前会長にご報告申し上げたいと思います。
ところで、登録はたいへんに喜ばしいことですが、伝統を未来につなげる会としては、登録は道筋の途中の一通過点にすぎません。工匠の技を使う仕事場が増え、本当の意味での後継者育成の場が増えないことには、我々の目標は達成したとはいえません。
そのためには、中村前会長が唱えていた庭園の技術に光をあてることはもちろん、登録を様々な事柄に発展させていかなければなりません。
新型コロナウィルス感染症の拡大で、様々な活動が制約を受けているなかではありますが、2021年は工匠の技を我々が思う方向に進ませる第一歩の年にできればと思う次第です。
引き続き会の活動にご協力をいただけると幸いです。